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2006年10月22日

アサギマダラとヒヨドリバナ

アサギマダラとヒヨドリバナ


前回の記事で初めてアサギマダラ(浅葱斑)を見たことを記事にしました。

10月16日の出来事でした。

① その時の第1個体

アサギマダラとヒヨドリバナ


その記事で調べていると長崎から台湾へ渡るルートがあることを知りました。


するともっと居てもおかしくない!

気になっていました。


② ヒヨドリバナ

アサギマダラとヒヨドリバナ

アサギマダラがよく出現する林道の縁に咲いています。


また、調べている中にヒヨドリバナが、アサギマダラを代表に他のマダラチョウの成熟に必要な成分を持っているということも分りました。

何でもこの花の蜜に含まれる成分ピロリヂディンアルカロイドが、特にマダラチョウには必要とされているそうです。

詳しくはピロリヂディンアルカロイドを検索してみてください。


ヒヨドリバナ 他のチョウもよく集まるようですので大事にしたいです。


③ 第2個体(10月20日朝撮影)

アサギマダラとヒヨドリバナ


この個体は左の羽が殆んどちぎれてしまっています。

これから始まる、台湾への海超えの旅は難しいかもしれません。

しかし、普通に飛んでいたので他の仲間と一緒に、いずれ飛び立つのでしょう。



④ 第3個体  10月21日撮影

アサギマダラとヒヨドリバナ

これまでのパターン・・・鳥見を終えて帰り道で姿を見せてくれました。

蝶類(昆虫)はこれまでの体験上、太陽が昇って少し暖かくなってから活発に動き出す気がします。

セミが鳴き出す時間もそうでした。


冒頭の写真もこの個体です。

柔らかな光が、アサギマダラの姿を美しく見せてくれます。


⑤ 第4個体

アサギマダラとヒヨドリバナ

この個体が最も長く付き合ってくれました。

上空に飛んでいったと思ったら

はばたきを止めた状態で、そのままの姿勢を保ち、静かに急降下し、す~と降りてきます。

全ての動きが優雅です。



アサギマダラとヒヨドリバナ

日陰に入るとこんなり緑青色が浮かび上がります。

美しい色です。

浅葱色(アサギ色)という古色から、この蝶の名前がきているらしいです。

新撰組の衣の青色もその色らしいですが・・・はっきりこの色と特定は出来ないようです。


ほとんどヒヨドリバナの花弁を探しながら飛んでいるようでしたが、たまには黄色の花でも吸蜜していました。



アサギマダラとヒヨドリバナ



アサギマダラとヒヨドリバナ


ここでちょっと実験

調べていくと、アサギマダラを惹きつけrる裏技があることを知りました。

コメントでもちょっと書いたのですが、白いタオルを蝶に向けてグルグル振り回すと、寄ってくるということです。

これは試さなきゃ!

とは言え白いタオルなど準備していません。

急いで車へ戻り、タオルを探しました。

・・・青のタオル・・・^^;

諦めずに探して・・・

ありました!


アサギマダラとヒヨドリバナ

帽子へワンタッチで着けて、首筋周辺の直射日光を遮る便利物。
まだ購入して一度も使っていなかったのですが、こういう使い方も有り・・・でいいか(笑)



戻ってまた探したら高いところを飛んでいる、別の個体を見つけました。

その個体へ向けて・・・グルグル グルグル やりました。

誰も見ていないので・・・やれました(笑)


するとこっちに気付いてくれたと思ったら

すごい勢いで向かってきます!

白い布へまっしぐら!


やったぁ~♪  検証  大成功!

・・・ここから私は崩れてしまい、帰るまで グルグル グルグル 回し続けたことを報告しておきます・・・(笑)



⑩話を戻して第5個体

アサギマダラとヒヨドリバナ

見てのとおり羽が傷ついています。

鳥に狙われたのかも知れません。

自分も何度か飛んでいる蝶を追いかける野鳥の姿を目撃しています。

ことごとく失敗する姿ですが・・・(苦笑)


この個体は黄色い花によく止まりました。


アサギマダラとヒヨドリバナ


黄色は蝶の目では白っぽく見えるのかな?

そんな事を思いながら見ていました。



今度は黄色のタオルを・・・


しかし、ほとんどヒヨドリバナを選んで渡り歩いているのがハッキリ分かります。

白い色に誘われるのか、甘い香りに誘われるのかよく分かりませんが


これだけヒヨドリバナとアサギマダラが密接に結ばれているのを知って、他の雑草もこうした生き物にとって大切な結びつきがあるのではないか?

自然の中には不要なものなど無い

そんな想いも湧いてきます。



何はともあれ、これだけ続けざまにアサギマダラを目撃すると

どこかに群れて集まっている場所がありそうな気がします。

まだ、この続きがあるかもしれませんが・・・

今回はこれで終わります。

お願い

このアサギマダラの写真を撮るまで、ヒヨドリバナもこの蝶も知らなかったので、随分間違ったことをコメントでも書いていると思います。

なるべくよく調べて・・・と思っていますが・・・

後で追々訂正は入れていきますが、お気づきの方、ご指摘お願いします。



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この記事へのコメント
こんばんは
白いタオルをグルングルン、楽しそうなことをしていますね。
蝶を呼ぶための目的だとは思いもしないでしょうから、
人が見ていたら慌てて助けに来たかもしれませんね。

それにしてもいつもながら記事が深いですね。
ヒヨドリバナの花って、蜜を吸いにくい形をしていると思いましたが、
そんな人気な花だったなんて、意外でした。
Posted by 白パンダ at 2006年10月22日 23:27
白パンダさん こんばんは

アサギマダラを観察していると、器用に尖って長い花弁の間を探るように

ストローを使って蜜を吸っているのが分かります。

上に回ったり、下からぶら下がったり・・・

蜜がいっぱい溜まっていると5分とか10分は平気で吸い尽くします。

近くにヒヨドリバナの群生地が無いかなぁ~と、蜘蛛の巣で遮られた山道の

前で立ち尽くしています(笑)

白のタオルはこれから流行りそうです!
Posted by fukurou at 2006年10月22日 23:52
こんばんは^^
fukurouさん、すっかりアサギマダラに夢中ですね!
白いタオルを振り回すと寄ってくるんですか!?
...今度やってみます!!!(爆)

土曜日、南のほうの岬に遊びに行ったとき、一羽みかけました。
ヒヨドリ花が咲いていたので、これはいるかも、と思って歩いていたら、
ふわっと飛んできたんです。嬉しくなりました。
でも、やはり羽が痛んでいました。
台湾まで飛ぶのですか。
この体のどこにそんなパワーが隠されているのでしょうね。見習いたいです(^^ゞ
Posted by harry at 2006年10月23日 00:08
harryさん こんばんは

ぜひ、今度白と黄色の実験をお願いします(笑)

すごい勢いで寄ってきますから、そのままブンブン回していたら当たってしまいそうで止めてしまいます。

止めるとすぐにUターンして離れていってしまいますよ。


是非ぜひ! 人が見ていない時に ブンブン(爆)
Posted by fukurou at 2006年10月23日 00:36
おはようございます、guitarbirdです

アサギマダラは普通にいるのですね。
やっぱり、日本は南北に長いということを、実感しました。
蝶は食草が種によって決まっているのは知っていましたが、
アサギマダラの秘密も知りませんでした、情報ありがとうございます。
ちなみに⑪の花は多分キク科だと思いますが、
他のものもそうなのかが、気になりました。
Posted by guitarbird at 2006年10月23日 05:32
こんばんは。

白いタオルを振り回すと蝶がくるなんて初めて知りました。(@@)

それにしても美しい写真の数々です。
蝶は花や葉にとまっている時も羽ばたきをして、シャッターを押すタイミングが難しいですけど、
どのようにしたらこんな奇麗な写真が撮れるのでしょう。(^^)
Posted by nanacat at 2006年10月23日 20:13
guitarbirdさん こんばんは

日の出が早いとは言え、起きるのが早いですね(笑)

自分も休みの日は起きれますが・・(苦笑)

アサギマダラの食草については次回の記事でもう少し突っ込んでみます。

⑦の黄色の花は、セイタカアワダチソウ 、このもう少し上の場所へ行くと群生しています。

しかし、そこにはヒヨドリバナは見たことがありません。

アサギマダラも同様です。

直射日光が余り当たらない、この場所でのみ固まっています。

ちなみに函館山はアサギマダラが多く見れるので有名だとか・・・
Posted by fukurou at 2006年10月23日 21:20
こんばんは
先ほど豊橋(愛知県)の植物園のアサギマダラをテレビで紹介していました。
もうしばらくすると沖縄や台湾に南下すると言っていました。
白いタオルを回すと寄ってくる習性は不思議で面白いですね。
Posted by ADIA at 2006年10月23日 21:21
nanacatさん こんばんは

アサギマダラは他の蝶と比べると動きがゆっくりです。

渡りは季節風に上手く乗って飛んでいるでしょうし、実際あまり羽ばたくこと無くふわふわ飛んでいます。

アサギマダラは美人ですから、それなりに撮ってもそれ以上の写真になります(笑)

いつもは彩度もコントラストも高めに現像しますが、今回は反対に抑えました。
ありがとうございます。
Posted by fukurou at 2006年10月23日 22:12
ADIAさん こんばんは

レス 遅くなりすみません。

アサギマダラがいつまでこの地に留まるか注目しています。

北からはちょうどツルの渡りもシーズンに入っていて

いつもならマナヅルが先陣を切ってやってくるそうですが、今年はナベヅルだ
ったようです。

冬を前に生物が変化する様子を見るのは、色々な発見があって面白いです。

タオルの件、振らないと寄ってこないので色だけでもないのは確かです。
Posted by fukurou at 2006年10月24日 22:53
白いタオルをグルグル、やってみたいですね~♪
ヒヨドリバナの前で張り番続けるわけにもいかないし…。(笑)
函館山では夏くらいまででしょうか?
今度行った時、探してみます。
Posted by Chum88 at 2006年10月26日 15:29
chumさん こんばんは

アサギマダラは東北地方でもかなり多いようです。

個体数は多いようですから、夏場標高が高い山へ行くと見れると思います。

生息域は一応本州までとなっていますので、函館山のアサギマダラの渡りは早いのではないでしょうか?
すみません、よく分かりません。

今朝、黄色のタオルで実験しましたが・・・ダメでした(笑)
是非、白いタオルで・・・。
Posted by fukurou at 2006年10月27日 00:49
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