クロウタドリ
Blackbirdとはクロウタドリの英名で、ヨーロッパではとても身近なツグミの仲間のようです。
日本では図鑑では迷鳥とあるようですが、地元では近年ほぼ毎年確認されていて、私も春の渡りの時期に姿を見ることができました。
クロウタドリ春の渡り(2008.4.8撮影)
旅鳥として日本をかすめていく個体がいるのは、どうも間違いないかと感じてます。
また、ネットで調べてみると南西諸島では冬鳥として越冬する個体もあるようで、まれに本土でも越冬してもおかしくはないのでしょう。
この子を見ていて、そう思いました。
クロウタドリ
まだ若い個体のようです。
成鳥のオスは全身艶の少ない黒い羽色です。
シロハラと同様に土や枯れ草を長い嘴で搔き分け餌を探し、せわしなく動くのでなかなか止まってくれません。
もう少しポーズを・・・
・・・と、そうそう有り難う(笑)
なかなかフレンドリーな子です。
羽の色から推察して初めての異国の地でしょうか。
ヨーロッパ辺りの明るい公園でも居るつもり・・・?
出来ればそうであって欲しいと思って前日夜中から待機して歌声を待っていましたが、待ちくたびれて眠ってしまいました(笑)
♪ Blackbird singing in the dead of night ♪
追記
このほぼ全身が黒い鳥が
シロハラの黒色型ではないか?という意見が出され、以後もそれを前提に観察された方々も多く、それでもよく分らない個体でした。
調べるにしても、日本国内でクロウタドリは多く観察されていない鳥だし、それ以上にシロハラの黒色型の観察例は少ない鳥です。
この黒い鳥の特徴
足の色が黒くない。
嘴の色が全て黄色でない。
シロハラの特徴のひとつ尾羽の白斑がない。
同じく下尾筒が白くない。
シロハラ独特の鳴き声をこの鳥から誰も聞いてない。
図鑑によるとクロウタドリは変異が多い鳥とあり、海外で撮られた画像を見ると上の特徴はすべて変異の中に含まれていました。
私見で申し訳ありませんが、私はやはりクロウタドリ雌か若鳥ではないかと思っています。
そういう訳でそのままこの記事を残しておくことにします。
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